負けネタの不毛な反省_069
妄想こが映画祭 出品作品
負けネタ① 「ベスト・ウッド」
「ベスト・ウッド」
ナデシコは一人、公園でサッカーをしていた。
学校の女子サッカーチームに入ったが、一番下手だった。
「どうしたら点を取れるのかな」
そう呟いた時、知らない女性が話しかけてきた。
「この木は凄く良い力を持っているの、毎日これにシュートを打ちなさい」
戸惑うナデシコを見て、彼女はこう言った。
「私、ワールドカップで優勝しているの」
ウソだと思い、彼女に名前を聞くと、ホンナミと答えた。
優勝チームにそんな名前の選手はいなかった。
恐る恐る、試しにその木へシュートを打ってみると、いつもより強いシュートが打てた。
その女性は、そのまま新しい木を探しにどこかへ行ってしまった。
ナデシコと謎の木のレギュラーへの道が始まった。
負けネタ② 「ラストギャガー」
「ラストギャガー」
アメリカから忍者に憧れて日本に来たケン。
しかし、東京に来て現実を知る。忍者なんていない。
日本に来た意味を失い、公園で呆然としていたケン。
その公園でクレイジーな音量で意味不明な日本語を叫んでいるおじさんがいた。
ギャガー 村越 周司との出会いである。
ケンは、このギャガーに忍者以上の興味を持つことになる。
そこからケンは日本のお笑いを知る。
ある日、ケンは村越に
「R-1に出られるようなネタを作ったら?」
とアドバイスをしたが、村越は聞き入れなかった。
ギャガーとして生きる芸人、
この二人の芸人魂に火が付いた時、新たな道が開けた。